
実際に暖めたい場所に熱を届ける
電気赤外線床暖房のポイントは、空気だけでなく床や部屋の中の人を暖めることにあります。それがこのシステムの本質です。そして、それはヒーターの設置位置が正しくなければ機能しません。
取り付け高さがずれていると、世界で最も強力なヒーターを使っても効果はありません。秘訣はビームの角度と強度を部屋の形状に合わせて、暖かさが欲しい場所に届くようにすることです。
角度のシンプルな科学
赤外線ヒーターは円錐状に熱を放射します。取り付けが高すぎると円錐が広がり、熱が薄まってしまいます。結果として床ではなく空気を暖めることになり、エネルギーの無駄遣いになります。
逆に低すぎると、ヒーターの真下だけが熱くなり、周囲は冷えたままになります。
一般的な家庭の天井高さ(約8~9フィート)なら、45度の角度がちょうど良いバランスです。床全体に均等に熱が届きます。しかし天井が高い場合は、熱が拡散しすぎないように角度を狭くする必要があります。そうしないと失われた熱を補うために、より多くのワット数を使わなければなりません。
現場での正しい設置ルール
これは当社の施工担当者に伝えている率直なアドバイスです。標準的な8フィートの天井なら、ヒーターは45度の角度で設置してください。これが暖かさを感じる最適な位置です。
しかし天井が10フィートを超える場合は、ビームの角度を30度に狭める必要があります。これにより熱が上に逃げるのを防げます。ただし、カバー範囲は狭くなるので、部屋全体を暖めるには複数台の設置が必要になるでしょう。
設置高さからビームの広がりを計算することを忘れないでください。8フィートの高さで1000Wのユニットは約3平方メートルを暖めますが、2倍の高さになると床面の暖かさは約75%も失われます。したがって、ワット数だけでなく部屋の形状を考慮したレイアウト計画が重要です。
実際の部屋に合った仕様を作る
ヒーター本体だけでなく、配線や配置も慎重に考える必要があります。
接続を始める前に総電力負荷を把握し、ヒーターを均等に配置して冷えた部分ができないようにします。また、適切な線径の配線を使い、安全に負荷を支えられるようにしてください。
結論として、これは「一律」の仕事ではなく、慎重な計画が求められます。設置高さ、角度、間隔を正しく設定し、システムが本来の性能を発揮できるようにすることが重要です。取り付け高さは設計の重要な要素として扱い、後回しにしないでください。